The ondes-Martenot (1928)
1928年フランスでオンドマルトノは生まれました。 チェロ奏者でもあった電気技師モリスマルトノは三極真空管から発信される音に注目し10年以上もの歳月を探査と研究に費やし、1928年5月にパリのオペラ座にて最初の公開演奏会を開きセンセーショナルな成功を収めました。 オンドマルトノは2つの周波数の差から音程や音量を抽出し出力するヘテロダインという方式がとられています。マルトノサウンドを特徴づけるものとして、パームスピーカー、メタリックという2種類のスピーカーがあります。パームスピーカーは裏表にそれぞれ12本、計24本の平均律12音にチューニングされた弦が張られており、この弦を電気で振幅させ、それが本体に共鳴し拡声するという仕組みになっています。 もう一つのメタリックはスピーカーに銅鑼が吊るされていてこれを電機で振るわせることで硬質な音色を出します。 電子楽器ながらも演奏者の意志や感情を直接表現することができるマルトノサウンドは今日に至っても色褪せることなく未だに群衆を魅了しつづけ、1000曲を越すソロからオーケストラ曲に至るまでフランスを中心に演奏されつづけています。
天来の妙音ともいうべきマルトノサウンドのサンプリング制作。 ディスカバリー最初の冒険はここから始りました。
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